あたたかな陽光が射す部屋で

 「(本名)さんが今つらくなってるのは、病気のせいだからね」

 そう言われて、一瞬、時が止まったような心地がした。脳がゆっくりとその言葉を飲み込んで、じわじわと涙がこみ上げてくる。いつもは我慢出来るのに、今日はとても出来そうになかった。ずっと、ずっとそう言われることを願っていた。自分の頑張りが足らない所為だと思う裏で、頑張ってきたのにと思っていたし、今の自分を赦してもらいかった。自分が悪いと思うのは、誰のことも傷付けないけれどずっとつらくて、苦しくて仕方なかった。

 でも、それが今日、少しだけ報われたような気がした。これで、自分のことを少しでも赦せるようになるだろうか。今はただ、そうであることを願っている。